スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【積ん読本解消】薬理とメディカルライティング

これという目新しいネタはないですが(プライベートではもう、山盛りのもりだくさんにあるんですけどねぇ。あぁ、吐き出したい)、読んだ本をまとめておきます。ただの記録になってきた積ん読本解消シリーズですが、私的には「さ、次を読み終わってしまおう」という気持ちが維持できまして、「ブログを書く」ことがいい具合に勉強のペースメーカーになっています。読んでくださる人にはオモシロクないかもですが…スミマセン。


「MR研修テキスト 薬理学・薬剤学」
「休み時間の薬理学」
この2冊もやっぱり、前半部分だけあちこち赤線が引いてあったものでして(=途中まで読んで放置してあった)、とにかく最後まで通読しました。MR研修テキストは「テキスト」なんでそんなオモシロイしろものではありませんが、最低限の基本事項がいい具合に(素人でもがんばって読み終われる具合に)まとめてあるかと思います。以前にも書いたとおり、私のテキストは2006年度版ですが、今出ている最新版は2012年度版です。疾患と治療については2006年度版でいいや、と思ってますが、2006年版の「医薬概論・PMS・添付文書」については、我が社の偉い方が「内容古すぎ」とつぶやいてましたので最新版を読む予定です(つまり、これも読めてないってこと。あぁ、古いのもったいないな)。「休み時間の薬理学」は、「休み時間」というぐらいですからこちらも易しくかかれた薬理学ですが、それでも最後の方はかなり理解に苦しみました。最後4分の1は字面を追って終わった感じだな…。
そして、もう少し理解を深めたいと思いまして、我が家にあるもう少し難しめの薬理学の本をひっぱりだしてきました。
こちら↓。


シンプル薬理学シンプル薬理学
(2008/12)
野村 隆英、石川 直久 他

商品詳細を見る


「シンプル薬理学」
これは素人向けではないですが、「シンプル」とありますように医学とか薬学を専攻する学生向けの入門書的な位置づけのようです。しかし、私にはかなり難しいです。ちょっと通読できるタイプのものではないので、1章の「総論」と2章の「生体活性物質と薬物」だけ読みました(上記2冊の内容は、このふたつの章を易しくかいたような感じなので)。3章以降は各論(具体的な個々の薬の話)になるのでまあいいか、ということで。通読し終わってないのでブログに書くのはマイルール違反ですが(笑)。
ここまで続けて読んで、「薬理学とはなんぞや、ということがわかったわ」というレベルに達したわけではもちろんありませんが、「理解に苦しむのはどのあたりの話か」という点だけは明確になりました。まあわからないところがわかったってだけでもうけもの、なのか?

しかし、この手の本を読むのは大変だな、と改めて実感。何がって、読んでいる間はわかったような気がするのですが、しばらくたつと結構忘れているのですね。最初の2冊は途中まで読んでいたと書きましたが、やっぱりあまり覚えていませんでしたから。でも、前回読んだのはおそらく2~3年前だと思うのですが、その時に比べれば仕事で自然に蓄積された知識が多少は増えているので、この手の本が読みやすくなってきているようには思います。やっぱりまったく知識ゼロの状態でこの手の本を読んで完全に理解するのは厳しいなぁって気がします(どんなに易しい本であっても)。
でも、だからといって読まなくてもいい、ってわけでもないのですが…。専門の知識は仕事を通して蓄積すればいい、とも思いますが、やっぱり時々はこうやって本を読んだりしますと理解が深まりますし、仕事で得たバラバラの点状の知識が線状につながり、面状にひろがっていくのを感じるのはなんだか嬉しいもんです(まあ、面状に広がるまでには至ってないでしょうが)。仕事をする上での多少の自信にもつながるでしょうし。とはいえ所詮「分野外」の人間ですから、「ほんのちょびっと」の自信にしかなりませんけどね。でもないよりはマシですね。まあ、あんまり勉強勉強っていうのもなんだかやな感じに聞こえるからこれぐらいにしておこう…。


つづいてこちら↓


薬事・申請における英文メディカル・ライティング入門 I改訂版薬事・申請における英文メディカル・ライティング入門 I改訂版
(2009/06/29)
内山雪枝 (有)クリノス

商品詳細を見る


「薬事・申請における英文メディカルライティング入門 I」
「~入門 I」となっていますが、ご存じの方も多いと思いますけども、これはシリーズもので全部で4巻(今のところ)あります。私は全巻持っていますが、III巻とIV巻が既読でして、I巻とII巻が未読でした。たしかIIIがサンフレアの推薦図書に入っていたのでIIIから読んで、それから全巻そろえたんだったような気がします…。ということで、今回はI巻とII巻の2冊を読み終えました。医学英語の書き方的な本はいろいろありますけども、このシリーズは「実践に役立つ」という点では群を抜いている(ちょっとオーバーかな)と思います。他の本と比べて、もう一歩つっこんでくれている感じがするのです。I巻はAMAの内容をまとめてある感じですが、II~IV巻は、似た用語の使いわけであったり、日本人が陥りがちな誤りであったり、というようなことがまとめてありまして、正直「今まで書いて提出してきた英文を全部回収して書き直したい」ぐらいの気分になりました。これまで「これでOK」と思っていたことが実は「あまり好ましくない表現」だったことを知ったりなど、冷や汗かいた部分も多し。今、英訳する時参照する本として、かなり出番が多い本です。欠点は「お値段が高すぎ」なことでしょうか…。薄い本なのに1冊5000円以上します。専門書ならともかく、英語の書き方本で5000円以上って高いよな~、全巻そろえたら20000円以上ですよ…。でも、その価値はあったと私は思っていますが。

ということで、次に読む本を考えるべし。

------------------------------------------------------------

20121027155952_convert_20121029054017.jpg

チビ達と買い物ついでに立ち寄った公園に咲いていた藤袴。秋の七草ですね。
でも家に帰って、チビの図鑑をみたら「ぜつめつがしんぱいされています」って書いてある。
へ~、そうなの?こんな近所に咲いているのに?と思って調べてみたら、昔、川の土手などに咲いていた原種(野生種)は絶滅の危機にあるらしく、今見かけるのは、ほとんどが園芸用に改良されたものなのだとか。確かにこの公園は手入れをしてくれる方がきれいにお花を植えてくれていて、この藤袴も自然に咲いている、というより植えられたって感じのものでした。
お散歩でひとつおりこうさんになったわ~。


読んでくださってありがとうございます。
ポチっとクリックしてくださるとうれしいです。


にほんブログ村 英語ブログ 通訳・翻訳へ

スポンサーサイト

【積ん読本解消】日本語は難しいですねぇ

和訳注力月間(?)ということで「日本語」に焦点をあてた本を数冊読みました。
よく知られた本やいろいろな方のブログでご紹介されている本ばかりですので、「とにかく通読した本」として簡単に記録しておきます。

「日本語の作文技術」(本多勝一 著)

これは積まれていたわけではなく一度は読んでおりましたが、再読したくなりましたのでひっぱってきました。この本を初めて手にしたのは大学生の時ですから、もう20年ぐらい前の話です…。ロングセラーですね。日本語の書き方的な本としては定番中の定番になっているのかな。大学生の時に買ったものは実家にある(か処分されている)ので、翻訳の勉強を開始したころに買い直しました。普段、日本語を書きながら「こう書く方がすっきりするな」とか「この方が誤解がなさそうだな」ということをほぼ感覚的にやっていたわけですが、このような本を読むことで、その「感覚的」な部分に対して「理論的な裏付け」が得られますと訳文を決める時の迷いが減りそうな感じがします。特に前半はこれからも何度も参考にするかもしれません。ワタシの場合、仕事以外で書く文章にはやたらと句点(、)を打つ傾向があるのですが(しかも著者がいうような「思想としての句点」でもなく)、普段からもう少し、日本語というものに真摯に向かう姿勢をつけようと反省しました。


「もしもアインシュタインが翻訳家だったら」「学校英語よ、さようなら」(辻谷真一郎 著)

トライアリストの辻谷先生の著書は、「翻訳入門」「翻訳の原点」「日本人に日本語を」「学校英語よ、さようなら」「もしもアインシュタインが翻訳家だったら」の5冊が我が家にありまして、最初の3冊は既読でしたが、残り2冊が未読でしたので、この2冊を読み終えることにしました。この「アインシュタイン~」は読みながら「どこかで読んだことがあるなぁ」と思っていたのですが、これ、「翻訳入門」がもとになっている本なのだそうで…。

翻訳の勉強を始める時、トライリストの通信講座の受講を検討しました。結局受講はしませんでしたが、3年ほど前、1度公開講座(というのかな?どういう位置づけの講座だったのか、いまいちよくわかりませんが)に出席したことがあります。ナーコがまだお腹にいる時、臨月のお腹で出席しました。辻谷先生はとても穏やかそうな先生でしたが、「情報量理論」の授業の時は、とても「熱い」感じでお話されていたのを覚えています。久しぶりにトライアリストのホームページを見ましたら、今はずいぶんいろいろな講座が開講されているのですね。

本の話に戻ります。「アインシュタイン~」は「第二部」って書いてあるのですが、「第一部」は「日本人に日本語を」なのですね。なんとなくの印象ですが、「アインシュタイン~」は翻訳者としての心構え的な内容が多く、「日本人に日本語を」の方には具体例がたくさん載っている、という感じがしますのでやはりセットで読むべきなのでしょうね。「日本人に日本語を」の方では「対訳集に入れておこう」と思った例文がたくさんマーキングされています(といっても本の中では原文の英語は記載されていません。日本語のみ書かれているだけです)。で、そのままにしてあって、まだ入力してないままなのですけども…。
「学校英語よ、さようなら」については、たぶん一番最初ぐらいに読むべき本だったのだろうなぁ、という感じです。すでに4冊読み終わった後で読むと、内容も例文もこれまで見た本に載っているものと少しかぶっているような気がしましたし…。読む順番間違えたわ、って感じでした。でも、辻谷先生の本を1冊も読んだことがないという人にはお薦めだな、と思います。


以上。簡単に記録として…。次は何を読もうかな。

------------------------------------------------------------

6~7年ぶり(!?)ぐらいに新しいスーツを買いました。
来月七五三がありまして、我が家は5歳兄と3歳妹と同時にお祝いになります。本当は着物を着たかったのですが、いろいろ考えて今回は断念しました。「じゃあ、何を着ようかな~」となって洋服ダンスの中を見てもあんまりまともなものがない…。一応外で働いているとはいえ、今の仕事でスーツなんて必要じゃないし、プライベートでは必要度ゼロだし…。今持っているスーツは前の職場で働いていた時に買ったものですが、いかにも戦闘モード(お仕事モード)スーツでして、七五三とか入学式とかのように「おかあさん」的なスーツ(ってどんなの?って言われると困っちゃうけど)が全然なく、購入することにしました。
しかし、なんか服を選ぶのが昔より難しくなってきたなぁ、って感じがしてしまいました。ちょっとかわいらしいデザインだともう「イタイ」感じになってしまうし、かといって「おばさま」向けのところで買う勇気もなく(なんでだよ、って感じだけど)。若い頃は、多少安っぽい服でも「若さ」でカバーできたけど、今じゃあ安っぽいものは「安っぽく」しか見えず。すごく気に入ったものがあったのだけど予算を大きくオーバーしていたので、がんばって予算内のものを探そうとあちこちぐるぐる…。でも、結局気に入ったものは見つからず、最終的にその「大きく予算オーバーしているスーツ」を買いました。まあ、七五三の後も、一応まだ着る予定があるのでよし、ということで…。でも、自分のお金で買っているとはいえ、とても金額はオットには言えませんわ…。
年相応のオシャレを心がけたいですが、なかなか難しいですねぇ。


読んでくださってありがとうございます。
ポチっとクリックしてくださるとうれしいです。


にほんブログ村 英語ブログ 通訳・翻訳へ


最近のまとめ(?)を少々・・・

少々ごぶさたしてしまいました。

この間、少々勉強ペースは落ちていましたけれども、
それでもどうにか亀の子の歩みのようにのろのろと進めています。
仕事・勉強に関してすごいネタがあったわけでもないのですけど、
最近のまとめ(というほどのことでもないですが)を少々。

お仕事は、我が社の社長の営業力なのか、人徳なのか、
それとも、社としての実力を評価いただいてのことなのかはわかりませんが、
新しいクライアントさんのお仕事が増えており、ありがたいことです。
新しいクライアントさんの案件は、お作法に慣れるまでは少々めんどうですけど、
その会社の製品について詳しくなり、関連する疾患等の知識も増える…はずですので、嬉しいことですね。
お仕事があることに感謝して、日々謙虚な気持ちで臨ませていただきたいものです。



ワタクシの個人的な学習ですけども、現状は、

-サンフレアの復習
-NHKの生物化学
-積ん読本解消

の3本立てで進めております(のろのろと…)。
NHKの講座も週に1回(実際には2講座だから週2回)だから、それぐらいなら余裕、と思ってたのですが、1週間ってあっという間に過ぎてしまうのですよねぇ。
ちゃんと放送された日に聞ければいいのですが、なんだか常に1週遅れて聞いている気がします。
化学はどうにか追いついていますが、生物が1週遅れ(今日聞けないと2週遅れになっちゃう…)。
1週遅れでも、そのペースを保てれば、終了が1週間遅れるってだけのことだから別にいいんですけども、こんな小さなことでも続けるって大変なことだなと実感しています。

積ん読本は続けてますが、最近読んでるとすぐ眠くなってしまいまして。
そのうち、まとめてアップします。


サンフレア。一番時間がかかるのがこれです。
やっとセクション3まで終了。でもセクション1~3が「TEXT 1」の内容なので、
まだテキスト1冊分しか終わってないってことです。
テキストは全部で6冊ですから、まだ5冊もあります・・・。先は長いです。

セクション2は消化器、3は循環器だったのですが、
復習しながら「ワシントンマニュアル」の消化器疾患の章を読んでいました。

ワシントンマニュアルの日本語版はずっと前から持っていましたが、
某講座で「ワシントンマニュアル」の英語版と翻訳版の対訳読み(という日本語は正しいのか?)を薦められたことがあるのを思い出しまして、先日英語版を購入しました。
それで、消化器疾患のセクションを少し対訳読みしていたら、これがおもしろい!
「あ、英語ではこういう言い方ができるのか~」という発見が楽しくていろいろメモしちゃったりして、ちっとも進みません(笑)。

しかし、元々は、サンフレアの復習の目的は和訳の強化でありまして、
おまけ的な副読本(?)があれば読む、ぐらいでよかったんです。
でも、これだと、ワシントンマニュアルの対訳読みに時間を取られてしまい(だからまだセクション3なのよ)、全然進まないので、早々に対訳読みは断念しました(楽しかったんですけど…)。
かわりに、ぐぐっとレベルが下がりますが、
MR研修テキストIの「疾病と治療」の関連部分を読む、っことに。
MR研修テキストももう何年も本棚に積まれたままになっていました。
全く読んでいなかったわけでもなく、所々に赤線が引いてあるのですけど、全部は読んでおらず、内容も覚えているような、いないような…でして。
これも高校生物・化学と同様、「きちんと抑えておくべき最低限のこと」に入るので、サンフレアの復習と平行して関連箇所を読み進める→最終的に全部読むってことにしようかと思います。
MR研修テキストは全部で3冊ありますが(私のは2006年版なので。最新版は4冊かな?タイトルも変わっていますね)、
「薬理学・薬剤学」のテキストはもう少しで全部読み終わるところです。
これもあちこち線が引いてあったので、ところどころ読んでいたのだけど、全然覚えてなかった…。


上にも書いたとおり、ワシントンマニュアルの日本語版&英語版を読むことは、某講座の先生に薦められてのことですが、違う講座の先生は、ワシントンマニュアルの日本語版の和訳の質について少々厳しい評価をされていました。
そういえば、「マニュアル」つながりだと、メルクマニュアルの日本語版は数人の先生が「あまりあてにしすぎないように」とおっしゃていて、わりと評価が低めだったので、プロの世界での「メルクマニュアル」の位置づけってそういうものなのかな、と思ったことがあったなぁ…。
まあ、翻訳されているものは、「翻訳ものだ」ということを頭に入れておきながら読むってことなのでしょうね。


なんだかダラダラと書いてしまって、オチも何もないですけど、
こんな感じで相変わらずぼちぼちすすめています。
正直、他にもいろいろやりたいことがあって困っちゃうのですが、
とにかく、ここに書いたことはきちんと終了させないとですね。積ん読本は相変わらず増える一方なので、終わることはないと思いますが。

------------------------------------------------------------------

通勤電車の中で本を読むことが多いワタクシ。
ワタシは結構、線を引いたりポストイットはったりしながら読むタイプなのですが、
そんなワタシにぴったりのペン↓

フラッグペン_convert_20121012054537

ポストイット フラッグペン

電車の中で「ポストイットがないわ~」とかばんの中をごそごそ探さなくてすむので助かります…。(ポストイットとボールペンと蛍光ペンが一本になっているので)
ポストイットがちょっと小さいのだけど、まあそれはしょうがないか…。


読んでくださってありがとうございます。
ポチっとクリックしてくださるとうれしいです。


にほんブログ村 英語ブログ 通訳・翻訳へ






【読書番外編】「歌に私は泣くだらう」

翻訳の仕事&勉強ネタを書いてからプライベートなことを書く…というマイルールを早々に破ってしまいそうでスミマセン…。

積ん読本の解消を課しているせいで、最近はあまり翻訳関連以外の本を読んでいないのですが、それでも時々はすぐ読み終わりそうな軽めの本とか育児本などをちょこちょこと読んだりしています。全く翻訳とは関係ないのでブログには載せないのですが…。
でも、先日、読みながらぐさぐさとワタシの心に刺さってきた本がありましたので、少々書いておこうかと…。



歌に私は泣くだらう: 妻・河野裕子 闘病の十年歌に私は泣くだらう: 妻・河野裕子 闘病の十年
(2012/07/20)
永田 和宏

商品詳細を見る


「歌に私は泣くだらう 妻・河野裕子 闘病の十年」

河野裕子さんは日本の現代歌壇を代表する歌人でいらっしゃいますが、おととし、乳癌で亡くなられています。
私は、亡くなられる前は「河野裕子という歌人がいる」というぐらいのことしか知らなかったのですが、お亡くなりになられた時に新聞に掲載されていた死亡記事がなんだか印象的で、それ以来、いつかこの方の歌集を読んでみたいなぁと思っていました。
…でも思っているだけで、結局読まないまま2年近く過ぎたのですが、
先日、また何かの書評でこの本の書評を見つけ、どうしても読みたくなって図書館で予約しました。
新刊だったので結構予約が入っていたのですが、ようやく順番が回ってきましたので読んでみました。

この本は河野さんのご主人である永田和宏さんが、河野さんが発病してからの10年間の日々を河野さんの歌を交えながらつづったものです。
河野さんの歌は「家族」をテーマにしたものが多いのですが、ご本人だけではなくご主人、それから娘さん息子さんの一家全員が歌人であるという歌人一家です。


河野さんの生前の写真をみますと、なんとなくかわいらしい感じのする方なのですけれども、
そのかわいらしいイメージからは少々想像し難いのですが、
河野さんは、がんを発症してから次第に精神的に不安定な状態となり、家族に対して攻撃性を増していかれたそうです。突然失踪してしまったりもするのですが、このあたりのくだりは、ご主人の永田さんの苦しみようが読んでいてもとてもつらいです。
ご主人の永田さんは歌人だけが本業というわけではなく細胞生物学者でもあり、
京都大学の再生医科学研究所所長なども務められた方ですので、
医者ではないものの、専門家として癌の知識も豊富な方でいらっしゃいます。
癌をよく知っていらっしゃる方だからこそ、最も身近な方が癌と闘う姿を見ることはとても苦しいことであっただろうと思います。

このご夫婦、普段から激しい感情をぶつけあう夫婦だったとのこと。芸術家ならでは、な感じもします。
音楽でも言葉でも舞踊でも、「表現者」といいますと、その表現技術に目がいきがちですけれども、そもそも、その表現技術に至る前に「表現したいこと」が自らの中になければ表現することすらできないわけです。
内からわき出てくるものがあって初めて、言葉なり音楽なりに昇華させることができるわけですから、日常的にわき上がる感情をぶつけあうことが多かった、というのもなんとなくわかるような気がします。
発症後の病的な精神状態は病気や薬のせいであったようですが、
そういう内なる激しさが、発症後の「攻撃性」の一因でもあったのかもしれません。

その後しばらくしてからは精神的にも落ち着きを取り戻し、数年間は穏やかにくらしていた時期もあったようですが、8年後に再発がみつかります。
先日読んだ「がんの教科書」にも書いてありましたけれども、
通常、癌は5年間再発がなければ根治したとみなされるわけですが、
乳癌と前立腺癌は例外なのだそうです(もっと後になってからの再発の可能性も高いということ)。

再発してからは精神を病むこともなく、
覚悟を決めたかのように毅然とした態度で日々を過ごし、歌を作り続けることにひたすら専念します。
最後は痛みもだいぶひどくなられていたようで、医師から痛み・苦しみを和らげるために痛みに対処してあげたらどうか(=眠らせてあげたらどうか)というお話も出たようです。

「がんの教科書」に緩和ケアの話も少々載っていたのですが、この本の著者(緩和ケアのご専門でもいらっしゃる)は、
「日本人は痛みをがまんすることを美徳とするせいか、多くの患者さんやご家族が「少しでも長く生きる」ことを望まれるのだけど、人生の豊かさは生きた時間の長さとは別で、一瞬一瞬の豊かな時間の積み重ねなのである。痛みに耐えている時間よりも、痛みを取り除き、限られた時間をより豊かにすごすことでより人生が深いものになるのではないか」とおっしゃっています。

たしかにそういう考え方もありですね。
しかし、河野さんご夫婦は、つらい副作用に耐えてでも「少しでも長く生きること」を選択し、治療を続けます。
少しでも長く生き、ひとつでも多くの歌を残し、歌人として生ききることを選ばれたのです。
「人生の終わり」が見えてきたとき、「生の全うの仕方」「死の迎え方」は人それぞれだな、と思うのです。
私はまだ親や配偶者を看取るという経験はありませんが、そのような状況になった時、「どのように人生をまっとうさせてあげられるか」と少し考えてしまいました。

この本が印象に残ったのは「がんの教科書」を読み終わった後に予約の順番が回ってきたからもしれませんね。
長くなりそうなので、最後に河野さんの歌をふたつほど引用させていただいておしまいにしようかと思います。ふたつとも死の前日に残した歌で、もうご自分で書くことはできず、口述筆記された歌です。
まずはご家族への気持ちをうたったもの。

「さみしくてあたたかかりきこの世にて会い得しことを幸せと思ふ」


最後は、死を迎えることの無念さをうたったもの、とでもいいますか、どこからか伸びてきた手にのど元をつかまれたような気分になった歌です。


「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」





---------------------------------------------------------------------


…次回は、ちゃんと勉強ネタにもどることにします…。


20120930154225_convert_20121001044927.jpg

30日は中秋の名月、十五夜でしたね。
おだんごを乗せている台、これまでずっとただの「台」って呼んでたのですが、
「三方(三宝)」という名前がついていることを初めて知りました。

残念ながらチビ達が起きている時間は台風通過中でお月さまは見られず。
私が起きてきて空を見上げますと、まーるいお月さまがきれいに見えました。
チビ達にも見せたかったなぁ。

この季節、体調を崩しがちな我が家ですが、チビ達は少々風邪気味です。
でも、重症化することがずいぶん少なくなりました。
私は元気に過ごしてますが、公私ともにボケぶりを発揮しております。
お仕事では、大量赤ペン修正を入れられてぺっこりへこんだり、
プライベートでは、保育園の大事なプリントをなくして、先生にごめんなさいしてもう一度もらったり、とか。

あ、別にそれは季節のせいではありませんね。


読んでくださってありがとうございます。
ポチっとクリックしてくださるとうれしいです。


にほんブログ村 英語ブログ 通訳・翻訳へ


プロフィール

komako

Author:komako
翻訳会社でオンサイト翻訳者として数年勤務した後、東京を離れたことをきっかけにフリーランスとして2013年に新しいスタートを切りました。2人の子供(6歳、4歳)の相手をしつつ、試行錯誤の毎日を送っています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。