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英文セミナーへ行ってきました。

20111031074344

おチビナーコ、勉強中(らしいよ)。

この前うちのおチビ、ナーコに

「ナーコちゃん、おベンキョーしてるから、邪魔しないでっ[E:pout]」

と言われて仰天してひっくり返りそうになりました、ワタクシ。
誤解のないように書いておきますけど、
ワタクシ、子どもが起きている間に勉強したことは1分たりともないし、
このような↑台詞を吐いたこともありませぬ・・・。

ナーコ、ずいぶん口が達者になりました。
でも、街中で、ちょっとぽっちゃりした方を差して、

「あ、おすもうさん[E:happy01]」

と言うのだけは、なんとかやめてもらえないものかと思っております。
かなり焦ります。

さて、数日前の10月最後の日曜日、
久しぶりにセミナーなるものに出席してきました。
内容は医薬の英文ライティングセミナーで、
この分野の頻出表現をとりあげて、
掘り下げて解説してくださるものでした。

事前課題がありまして、
短文を30文ほど英訳する、というものでした。
どれも超基本的な文ばかりなので余裕かと思いきや、
意外と変なところでつまづいたり、ということもあり、
「基本に帰る」を実践中のワタシにとっては、
本当に、ほんっとーーーに(強調)、
お役立ちの講座で、超満足して帰りました。
やっぱり通学講座はいいなぁ、とまた思っちゃうのですが、
そりゃムリなので、
年に数回、こうやって単発講座を探してでかけよう、
と決意を新たにしたのでした。

この講座に申し込んだ機会に、
ずっと昔から「いつか買おう」と思っていた、
AMA Manual of Style を、講座の数週間前に購入しました。

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アマゾンから画像とったのバレバレですが。

講座も一貫してこの本に従って進められていました。
医薬をやる方ならこの本をご存知の方は多いかと思うのですが、
一流雑誌への投稿論文などは、
このスタイルに従って書かれることが多い、という本ですね。

このAMAに準拠していることで知られるサイトが、
なぜかネオーラルのサイトの中にある
「A Guide to Medical Writing」で、
これも多くの方がご存知だと思います。

AMAって、かなり厳しいスタイルを求めていることが、
このサイトを見てもよくわかります。
講座の詳細は書いたらまずいのでしょうから書きませんが、
この講座でも講師の方は徹底してAMAに従っていましたので、
やっぱりこの世界の英訳の標準はこの本なんだな、と改めて思いました。
たとえ日本語の参考書に例文として載っていたとしても、
AMAでNGとされているものは
「絶対に使わないように」と言われていました。

そういう目でうちにある日本語の参考書を見てみると、
ちょっとおもしろいかも、と思いまして
ワタシの手元にある日本語の参考書のうちのいくつか↓
をちょっと見てみました。

「医薬品開発-承認申請-市販後業務のための英単語・英語表現」

「医学英語の文法と書き方」

「医学英訳活用辞典」

「医薬翻訳者のための英語」

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この手の話でよく取り上げられるのが「diagnose」だと思うのですが、
これらの本でdiagnoseについて調べてみると、
ほぼすべてに、「患者+be+diagnosed as having 疾患名」とか、
「患者+diagnosed with +疾患名」
が「診断された」の例文として載っています。
AMAでは、「診断されるのは患者ではなく、疾患である」、ということで、
こうした文を書くのはNGとされていますが。
(詳細が気になる方はネオーラルのサイト内のdiagnoseの項目を・・・。)
英辞郎にも「the patient was diagnosed with~」の例文は山ほどありますね…。

普段、英文を読んでいても「患者+be+diagnosed as (with)~」は
たくさん見かけますが、書いたらダメってことですね。
この表現について書いた英文をたまたま見つけたのですが、
そこには、
「この書き方は日常的にネイティブも使うし、
二流(→この言い方が笑える)雑誌でも見かけるけど、
一流雑誌じゃあ、こういう書き方しないから」
的なことが書かれていました。

さらに思いつくのは「develop」です。
「疾患名+develop」意外に、
「患者+develop+疾患名」で、
「患者が~を発症した」という文章がありますが、
かつてはこれもNGだったようですね。
今は、上記にあげた日本語の本のほぼすべてに、
「患者+develop+疾患名」の疾患名が載っています。
これは一般的になりすぎたのか、
AMAからもdevelopの用法についての記載がなくなった、
とネオーラルのサイトに書いてありました。
でも、
「なくなったけど、NEJMでは、
こういう使い方まだしてないから」、って一言添えてありますね。
講座の先生も、お仕事の時にdevelopの主語に患者を持ってきて、
「患者が~を発症した」という文を書くことはしない、
っておっしゃってました。

言葉は変わるものなので、
developみたいに一般的になりすぎて(?)、
AMAの記述からはずれる、ということもありますから
いずれdiagnoseの解説も変わるかもしれませんね。

ワタシはかつて、
このAMA一冊まるごとがっつり頭に入っているではないか、
というぐらいスゴイ優秀な人のチェックを受けていたので、
この辺の細かいこと、ずいぶん教えてもらいました。
その方も、講座の先生も言っていましたが、
「一般的に使われているし、
日本語の参考書にも載っているからOKなんだ、
とは考えるな。
基本は一流雑誌に投稿できる英語。
diagnoseみたいにグレーゾーンの英語をわざわざ書くな」
ってことなんですね。

まあつまり、上記に書いたワタシが持っている日本語の参考書も、
例文に載ってるからって鵜呑みにしちゃダメです、ってことですね。

格調高き英文を書く。
なかなかムズカシイです。
やっぱりAMA、買っといて良かった・・・。
一冊頭に入れるのは到底無理ですけども、
迷った時はAMA、ということにしておこう。

diagnoseとdevelopはよく聞く例なので書きましたが、
講座ではこの他に、
「ワタシ、いつもそう書いちゃってるかも」と思わず反省してしまうような指摘、
それから、新たな学びが本当にたくさんありました。

こういうの、人によっては、
「そんな細かいことどうでもいいじゃーん。
そんなことばっかりこだわってるから、
ニッポン人の英語コミュニケーション力があがんないのよ~」
って思う人もいるかもしれませんねぇ。
でも、翻訳の勉強ってこういうことだからな。
言葉好きの人にとっては、
こういうのっておもしろいな~って思いませんか?
おもしろいよね?

うん、おもしろい。

読んでくださってありがとうございます。
ポチっとクリックしてくださるとうれしいです。

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Comment

おもしろいですよっ!今日のブログは本当に勉強になりました!
diagnoseについては,いつもやっちゃってました。反省。
にゃんさんのおっしゃるとおり日本人が書いた参考書に載ってあるので間違いないと思っていたのですが、目標とすべき一流の英語ではなかったのですね。developについては一応、患者を主語にしないようにしています。AMA、なが~い間ほしい物リストに入ったままです。買っても積ん読になりそうですが読む必要ありそうですね。

英文セミナー、とても有意義だったようで私も行ってみたかったです!
通信でずっと勉強してると、セミナーとかに行くのも腰が重くてダメですね~。
AMA、私もいずれ欲しいと思っているのですが、
日本語に翻訳されているものと原書、
どちらにしようか迷っています。
にゃんさんは原書を購入されたのですね。
いずれにせよいいお値段なので、
お店でよく中身を確認してから購入したいと思います。
私も「その細かいこと」がどうにも気になってしまう性分なので、
とてもおもしろいと思います!

記事、おもしろく読みました。
developとdiagnoseの例は私も何かの本で読みました。
この手のルールを知っていくのはなかなか楽しいですよね。
AMA、私も買いたいと思います。

★リスノさん
こんにちは。
ワタシもAMAは2年ぐらい(笑)、ずーっと欲しいものリストに入っていたんですよ。
必要なんだろうな~、と思いつつ、なくてもなんとかなっていた(なってなかったのかも)ので…。
diagoseの文は、ネイティブチェッカーでも修正してくることはありませんから、「間違い」じゃなくて、「この分野では好ましくない」ってことなんでしょうね、きっと。
「この分野の英語は超厳密にやってね」とセミナーの講師の方たおっしゃってました…。

★ルカさん
たしかに高いお買いものですね。
でも、ずっと前にチェックした時よりもかなり安くなっていたような気がして勢いで「ポチっ」とクリックして買っちゃいました。
原書だから、このご時世(円高)で以前より安く感じたのかしら?
でも、「比較して安い」、ってだけで、高い買い物には変わりないですよねぇ。
ムダにしないようにしなくては…です。

★bettyさん
こんにちは。
確かにこの2例はよくみかけますよね。
でも、こうやってみかけないモノ以外にも落とし穴がいっぱいあった…ってことに今回は気がつかされました。
ひとつひとつつぶしていかなければいけないので、なかなか大変ですけども、
その度に「へ~、ほ~」っと思いながらやるのも、楽しいですね。

はじめまして。ひろゆと申します。少し前からにゃんさんのブログを拝見していました。
うちの息子(4歳)も何でも口にするので、こっちは変な汗かきそうになります[E:coldsweats01]
今回の記事、とても勉強になりました。医薬翻訳勉強中なのですが、AMAという書籍、初めて知りました。とてもためになりそうですね。
今はまだ、敷居が高く感じられるのですが、(頭のなかにある)買いたいリストに登録しました!

★ひろゆさん
はじめまして。
コメントありがとございます!
ひろゆさんも我が家と同じ4歳の息子さんがいるのですね~。
おなじぐらいの子がいるママさんたちが、がんばって勉強されていることを知ると、本当に励みになります。
AMA、とても参考になりますよ。
枕になりそうなくらい分厚いので、
「読む」というより、「何か疑問があればその都度参照する」というタイプの書籍ですが…。
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プロフィール

komako

Author:komako
翻訳会社でオンサイト翻訳者として数年勤務した後、東京を離れたことをきっかけにフリーランスとして2013年に新しいスタートを切りました。2人の子供(6歳、4歳)の相手をしつつ、試行錯誤の毎日を送っています。

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